LUNA CABLES 論 その1




先日ご紹介したカナダ LUNA CABLES


輸入元の HP には


「The Lessons of the past hold great value」


「先人の知恵には偉大な価値がある」


が同社の信念だとありますが、それは先日聴いた音だけでなく例えばこの SWITCH CRAFT製と思しき RCAプラグを採用していることからも納得できます。なぜか。


英国 LEAK や QUAD のアンプを愛用する方なら御存知でしょう、いわゆるヴィンテージの機器は入出力端子の間隔が非常に狭いうえに端子自体の径も小さくて、現在流通している RCAケーブルだとまともに接続できないので、SWITCH CRAFT の小さな RCA 端子を装着させた、もっぱらヴィンテージオーディオ専門店等が製作・販売しているケーブルを使用するしか事実上選択肢がありませんでした。


ですのでヴィンテージに大いなる価値を見出す LUNA CABLES がつくる RCAケーブルがこの端子を当然のように装着させているのは合点がいきます。しかしヴィンテージに特に馴染のないオーディオファイルにはなぜこんな端子を採用するのか、意味がわからないかもしれません。


いつもながらの私事を述べさせていただければ、私が QUAD 22 + II を愛用して早幾年、聴くたびに惚れ直しこそすれ飽きることなどまだまだありそうもないのは、愛聴するアルバムがアナログ録音時代のクラシックに偏っていることがその最たる理由のひとつでしょう。


「昔の録音を今のオーディオで再生すると録音のアラばかりが目立ってしまう」とこの世界ではよく言われますが、そのような私からすればそれは正しくは、「昔の録音を高忠実度に再生できていない」と言われるべきと思える。すなわち高忠実度再生とは「録音当時の制作意図に沿った=録音当時に主流だった再生系による再生」と正しく定義すべきなのです。





例えばこのロバータ・フラックのデジタルファイル。そもそもこの録音を「高忠実度再生」したいのなら当然、デジタルファイルではなくアナログ盤をソースとしてチョイスするべきでしょう(^^;)。が、先日 LUNA CABLES のケーブルを各種繋いで聴いたときの音は、柔らかくひたすらホットに、リスナーに静電気まみれでまとわりつくかのような「モンワアアアアン」とした空気と音像で、


もっぱら明瞭さを追究する感のある現代のハイファイ再生音とはまさに対極。しかし、、この録音にはこの再生音こそが正しいとアタマではなくカラダに納得させてしまうほどにその説得力は凄まじかった。。ひょっとしたらコルトーやヌヴー、バルヒェット四重奏団あたりはもちろん、ヴィア・ノヴァ四重奏団とかだってむちゃくちゃ合うんじゃないか? 近日機会を見つけて、私が所有するそれらの古い盤も LUNA CABLES を繋いで再生したいという想いが以来日増しに強まっていると正直に白状してしまいましょう。とりあえずいちばん安い GRIS(グリ)シリーズ あたりを自宅で試したい店員S田でした。





カナダ:LUNA CABLES













カナダの新進ケーブルブランド、 LUNA CABLES


今日輸入元の方が試聴機を一式、当店に持ってきてくれました。





ラック裏がカラフルになります笑。


ケーブルの被覆はご覧の通りコットン。なだけでなく、絶縁もワックスドコットンだったり紙だったり天然ゴムだったりで、石油化学製品を徹底して使っていない。


英国 BESPOKE AUDIO の パッシブプリアンプ の内部配線もコットン絶縁で、配線をまとめる素材にも化学素材でなく皮革等の天然素材を採用してますよね。


そして似たケーブルとしては、MAXONIC:雅《 Miyabi 》 と、日本オーディオのケーブル あたりがありますね。


化学素材使用に伴う色付けあるいは帯電を問題視している点では共通しています。絶縁性能の点でテフロンは非常に優れていますが反面帯電し易かったりしますし。














いつものロバータ・フラックが、、モンワアアン と柔らかくて生温かい。。





いつものハスキルのピアノが、、たとえるならカートリッジを ACCUPHASE:AC-6 から GRADO:The Reference 2  に換えたように。 すなわち、強めのアタック、そして磨かれた金属のような質感から、もっと可憐なアタック、そして柔らかく繊細なテクスチャに。


・・・いや実は先日も輸入元の方が一式持ち込んでくださって他のスタッフが試聴してはいたのですが、私はあいにくその日とても忙しかったので離れたところでながら聴きだけしたのです。


で、そのときの印象は「 かまぼこ型 」。中音域が張り出していて、ワイドレンジ感を追究するケーブルの音ではありませんでした。その印象は今日も変わりはありませんが、


改めて正対して聴いてみると、上記したような生温かく潤いに満ち柔らかく繊細というかなり極端に振った個性の持ち主と判ります。


強引に一言にまとめてしまうと、「 心地良い音 」。絶対に、不快な音を出しません。


近日また試聴する機会があるはず。また御報告します。店員S田でした。















 




WIREWORLD:シリーズ 7 対 シリーズ 8




アメリカの名門ケーブルブランド、WIREWORLD 。





シリーズ7からシリーズ8にモデルチェンジしたのは御存知の通りですが、音は実際どう変わったのでしょうか。



外見上の違いは被覆の色とメッシュの柄。左のシリーズ7より右のシリーズ8の方が白に近く明るい色調。


というわけで、輸入元からトップエンドであるプラチナムエクリプス7&8のラインケーブルとスピーカーケーブルを1組ずつお借りしました。


まずシリーズ7。ラインケーブルとスピーカーケーブルを繋ぎます。

















シリーズ7のプラチナムエクリプス・ラインケーブル&スピーカーケーブルで聴く竹富。


さすがトップエンドのプラチナムエクリプス・・


手前の波打ち際と沖のさざ波の遠近が実に判り易い。特に意識を遠近に向けなくても遠近が聴きとれる。そしてさざ波の泡立ちの質感はウェット。さざ波だからウェットなのは当然とお思い委になるかもしれませんが笑、アクセサリーによってはさざ波の泡立ちをドライに聴かせるものもあるのです。





クリス・ボッティの3曲目、スティング。


冒頭の拍手がやはりウェット。そして特筆すべきなのはベースの緩み具合が絶妙で気持ち良いこと。・・こんなにベースを気持ち良く聴けたのは初めてかもしれない。


クララ・ハスキル等の古い録音を再生するときにフォノイコのキャパシタンスをかなり多めにして聴いている私としては現代録音盤の再生音が多少緩んでも気持ち良ければ全然オッケーですが、あまりポジティヴには受け止めない方も当然いらっしゃるでしょう。


ではシリーズ8に繋ぎ換えましょう。








シリーズ8のプラチナムエクリプス・ラインケーブル&スピーカーケーブルで聴く竹富。


再生が始まった瞬間にシリーズ7のときよりノイズフロアがググッと下がったことに気がつきます。


音場空間はシリーズ7よりも水平方向への拡がりを特に強く意識させる。スピーカーの外側にグイーンと伸びる。


波の音はシリーズ7よりはドライ方向に。左奥の鳥の鳴き声はキュッと音像が小さくなりました。








スティング。


・・竹富同様ノイズフロアがググッと下がります。そして冒頭の拍手は粒立ちが明瞭に、質感はドライに。


やはり音場空間は水平方向に広くなりました。そしてシリーズ7では気持ち良く緩んでいたベースが弾力を増しました。






シリーズ8はシリーズ7より明らかにハイファイ性能を向上させましたね。シリーズ7の緩み具合も個人的にはとても好きですが、シリーズ8ももっと鳴らし込めばいい感じで緩むかとも思います。


ところでこうやって改めて WIREWORLD を聴いてみて判るのは、


WIREWORLD は実に大らかで屈託のない表現をするケーブルをつくるブランドだということですね。シリーズ7からシリーズ8に世代が変わってもそこは基本的に変わらない。情報量は同価格帯のライバル機に勝るとも劣りませんが、重箱の隅をつつく趣味はハイファイ性能が高まったシリーズ8も持ち合わせていない。音楽信号の伝送を阻害する電磁気学的要因を取り除くことだけに専心し、何か自分なりの色を足そうとは決して考えていないことが、大らかで屈託のない再生音からはっきりと伝わります。カップ麺にいつもおろしにんにくとか足しちゃう店員S田でした。










TRANSPARENT:HPPC、PLUS






TRANSPARENT の電源ケーブル HPPC( High Performance Power Cord )





同 スピーカーケーブル PLUS を繋いで





色々聴いているところです。





抜けが良くて明快。音色は明るめ。スッキリクッキリハッキリ。


80年代以降の電子楽器系が合う気がとてもします。同じアメリカでも NVS のような芸術性 を追究したプロダクトではない。 逆にこういう音は当店スタッフ的に良い気分転換になります笑。


個人的に導入するならいまアリアワセで済ませている寝室システムに、ですね。



店員S田でした。







結晶粒界の是非







米ノードストの電源ケーブル  VALHALLA 2 (輸入元からお借りしたもので売り物ではありません)。


昨日当店のシステムに繋いでいくつかのソースを聴きました。





例えばいつもの竹富。


さざ波が沖方向から打ち寄せる様が凄かった。沖から足元までこれぞ遠近法と言いたくなるような、空間の前後の正確な表現。鳥の鳴き声はピンポイントで定位。オーディオ的快楽を存分に味わいました。トップエンドの ODIN 2 はもっと正確でもっとオーディオ的快楽を堪能させてくれるに違いありません。






そんなノードストに言わせると、結晶粒界(結晶と結晶の境界面)を悪者扱いするのは間違っているのだそうです。


PCOCC-A とその後継 PC-Triple C、そして D.U.C.C.、いずれも結晶粒界を無くすあるいは減らすことが正確な導電性を確保するためには必要だという考えに基づいて開発され、オーディオケーブル用に広く使用されていますが、






ノードストによれば 正確な導電性に必要なのは 実は綺麗な(=正確な)結晶構造であると。


周知の通りノードストは NASA にケーブルを納入するほどのメーカーですから、そんじょそこらのメーカーはとても太刀打ちできない超高度な技術開発力、生産設備等を保有しています。


ですから技術的にはおそらく間違いなくノードストの言う通り、正確な結晶構造を保つ導体が正確な導電性を得るためには必要なのだと思います。


とすると 結晶粒界が無い PCOCC-A、PC-UHD を叩いて結晶粒界を消した PC-Triple C、そして結晶粒を一般的な純銅の数十倍にも大きくすることで結晶粒界を減らした D.U.C.C. を採用した内外のケーブルは音が悪いのか?


と問われると、ささやかながらいろんなケーブルを聴いてきた経験からは「いやそんなことはない」と答えざるを得ない。・・ではいったいどっちが正しいんでしょう?






そんなことを考えながらまた VALHALLA 2 を繋いで





色々なソースを聴いてみますと、





例えばこの時代に、VALHALLA 2 クラスに正確な再生ができたスピーカーがあったかしらん?


・・まあ無かったですよね笑 。 つまりトランスデューサーとして VALHALLA 2 クラスに正確なスピーカーが出てきたのはかなり最近のことで、


しかも現在でも、この当時と技術レベル的にはほとんど変わらないスピーカーが沢山企画開発され市場に流通している事実を合わせて鑑みれば、


そんなスピーカーに合うアンプ、プレーヤー、そしてケーブル等のアクセサリーをチョイスする場面で、我々オーディオファイルは必ずしも VALHALLA 2 系 を買う必要はない(高くて買えないとも言う笑)。自分のスピーカーから出てくる音をアンプ等の変更で自分好みに換えることは許される。というかそれが趣味としてのオーディオの面白さの1つではある。


このように言ってもさほど異論はないかと思います。


結局、オーディオファイルが目指す音というのは科学的あるいはプラトンのイデア論的に笑 一義的に定まっているわけではなく、もっと俗流実存主義的に「実存は本質に先立つ」という感じで、右往左往する過程を苦しみ楽しみながら模索するそのさなかにあるんでしょう。我ながら長過ぎる文章でした。店員S田でした。











LUXMAN には結局 LUXMAN じゃないだろうか?




毎度のことながら私事で恐縮ですが、





我が家のサブシステムの1つ( Monitor Audio:Bronze 5 、LUXMAN:L-505f )


私は独身45歳にはまったくもってふさわしい、どころかここまでいくと健気なとさえ形容しうる休日の過ごし方としてこのシステムで色々遊んでいるわけですが、





その過程で職業柄、L-505f の電源ケーブルを色々取り換えて聴いてたりもするわけです。





例えば電源ケーブルを Acoustic Revive の 屋内配線用 PC-Triple C 極太単線 の両端に ジョデリカの銅メッキプラグを両端に装着させた自作品に換えたりすれば、


L-505f の付属電源ケーブルである JPA-10000 よりも明らかに解像度が上がり、音像にエネルギーが漲り、ハイファイ性能的にはレベルアップするわけです。





がしかし。

光を当てるべきところが影になり、影になるべきところに光が当たってしまうとでも言いましょうか、

音色の明暗バランスにどうも違和感を覚えてしまう。





周知の通り LUXMAN の音は音色や質感の表現が個性的なので、


一般的には高評価なケーブルを組み合わせてもバランスが狂ってしまうことがけっこうあります。


Sonus Faber に組み合わせるケーブルも結局 Yter が良かったりするのと同じ感じ。


ですから私の L-505f をケーブルでグレードアップを図る際にもやっぱり LUXMAN の JPA-15000JPR-10000 あたりにすれば間違いがないのだと思います。勿論他社のケーブルと組み合わせたら予期せぬ好ましい音が出る可能性もありますがね。


以上、ケーブルとコンポーネントのマッチングに関してはそれなりに語れても婚活におけるマッチングに関しては沈黙せざるをえない店員S田でした。












Ansuz:X ケーブル 濃くて強い音がする。




ZONOTONE のケーブルの音はガッツがあって力強いと評されることが多いですが、





Ansuz のケーブルの音と比較すると、しっとり滑らか、どちらかというと繊細に感じられてしまいます。





銅単線に銀メッキを施した導体と、


錫メッキを施した銅の編組線のシールド。









端子は表皮効果を考えた造り。





スピーカーケーブルはツイストさせて低インダクタンス化。









ピアノの打鍵が強くて音色が濃い。実在感のある音像。


強弱・緩急の幅は広く抑揚表現に長けています。





銅鑼のアタックが強い。男声の声に芯がある。といって剛直一辺倒ではありません。


音像を構成する芯以外の成分の描き分けも価格以上のものがある(=解像度が高い)からでしょうね。


Ansuz 、いいケーブルです。得難い個性。



店員S田でした。














Ansuz:X ケーブル

Ansuz  の X シリーズケーブル


ラインケーブル と スピーカーケーブル をいま当店でお借りしています。


新進のメーカーではありますが、設計開発者の方は NORDOST に在籍していたということですので技術力の高さは折り紙付きですね。


今回は 比較用に ZONOTONE を繋いで聴きます。













この「竹富」で解像度と空間再現性をチェックして、





「ハスキル」 では主に音色、テクスチャ、温度感、抑揚を。





アンプは KR 、スピーカーは ZU 。


では次。Ansuz に繋ぎ換えます。


と。お客様の御試聴が入りました。というわけで次回に続きます。


明日 HL Compact が自宅に届く予定の店員S田でした。








Ansuz Acoustics のケーブルを試聴中です。




花粉が飛んでいますねー。





先日ハイエンド中古館から借りた チェコ KR のプリメイン がなぜかまだ当店にあります。









ZU のスピーカー と組み合わせて









デンマーク Ansuz Acoustics のケーブルを試聴しています。









NORDOST に在籍していた方が設計・開発しているようですね。


近日改めてご紹介する予定です。


某他店さんで ハーベス:HL COMPACT (初代)を買った店員S田でした。
結局古いモノばかり買っている気がする。





ロシア:TCHERNOV AUDIO(チェルノフオーディオ)









ロシアのオーディオ製品ってほとんどお目にかかりませんが、


このたび TCHERNOV AUDIO(チェルノフ オーディオ)社のケーブルが我が国のオーディオケーブル市場に参入となりました。


早速聴いてみましょう。
















ちょっと高域に爽やかなアクセントがありますね。そしてノイズフロアがかなり低い。


特に東方的という印象はないですね。オリエンタリズム的な期待をして試聴してはいけない真っ当なバランスの音です。


映画作家で言えば ニキータ・ミハルコフのような雑さや演出はないし、といってアンドレイ・タルコフスキーのような西欧的正統でもない。新進のハイエンドって感じです。


まだ数日は当店で御試聴いただけます(^^)。


QUAD ESL を探し始めている店員S田でした。















 


オーディオユニオンお茶の水アクセサリー館

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